Racca Style

With you around,everything is special.

今週の読書 2015 vol.10

 

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空海の『三教指帰』・バスの中でも立ったまま読み読み…してました。さて、次の本に行こうっと♪#reading #readingbooks #空海 #お大師様 #弘法大師 #buddhism

 

少し前に読み終わった本です。

 

漢学者を親戚に持つ空海は、15歳から学び、18歳で大学で勉強していたそうです。

当時としては、そんな恵まれた環境であったにも関わらず、どこか物足りない気持ちを抱えていたようです。

 

この本では、儒家の亀毛先生や道教の虚亡隠士のお話を通して、

『一体何が幸せなのか?』ということが語られます。

しかし、若き空海は上述のどちらでもなく、

仏道を選ぶに至ったオモイが記された、

なんだか凛としていて、とっても爽やかな作品でした。

 

今後は、空海の著作をできるだけ順番に読みたいと思いますが、

少しずつ何か考え方が変わるのか?変わらないのか?変わらないけど深くなるのか?

楽しみです♡ 

 

 

今週の読書 2015 vol.9

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親鸞と唯円の『歎異抄』連休中の隙間時間でスルーリと読みました☻・読んでみたい本がどんどん出てくる…どれから読もうか迷い中…#readingbooks #reading #歎異抄 #buddhism

あなたがたのようなすぐれたお方にとってはつまらない教えでありましても、わたしどもにとっては、最上のすばらしい教えです。たとえ他にすぐれた教えがあっても、わたしにはとても力がおよびませんので、それを実行することはできません。わたしもあなたも、すべての人が迷いの世界をはなれることが仏さまのお心ですから、わたしが念仏することをさまたげないでください。
仏教とは言っても、たくさんの宗派があります。
  • お釈迦様のお心は一つだと思いますが、お釈迦様が様々な境遇の人に合わせてお話したり、
  • またそれを後世の人たちが、お釈迦様ならこう考えたに違いないという解釈をしたことにより、
お釈迦様一人で書いたとは思えないほどの経典ができ、宗派もできたのではないか?と私は思います。(イメージとしては、沢山の学説がある感じかなぁ)
一つの解釈でみんなが救われたら…楽かもしれませんが、いろんなタイプの人間がいるので、自分にピッタリくる解釈もそれぞれあって当たり前かなと思うので、この記述には大いに納得しました。

わたしには、なにが善であり、なにが悪であるのか、わかりません。(中略)しかし、わたしたちのようにさまざまな煩悩をもつ凡夫のすることは、この変転極まりない世界において、あらゆることが、むなしくいつわりで真実であるといえるものはなにひとつありません。
絶対的な善悪というものは存在せず、あくまでも今の時代の流れの中での善悪しか、私たちにはわからないのかな…。
時代が変われば、善悪の価値観も変わるし、所詮私たちに分かる善悪とはその程度。
そう捉えてみると、悪人正機説もなんだか納得できてしまいました。
(善悪の考え方自体は、浄土真宗に限らず、他の宗派でもこのように捉えてるところもあるのではないかとも思ったりもしました。)

とは言っても、今を生きる私たちには、もちろん今の善悪の価値観も必要ですけれどもね…(*_*)


9歳で出家して以来、自力聖道門の天台宗で20年間修行していた親鸞。
29歳で、自力聖堂門を捨てて、他力浄土門へ帰依する。
でも、それから何十年経ってからも、二度ほど浄土三部経を読誦し始めたことがあったらしい。

歎異抄を読んでみて、親鸞がとても人間らしい人だったんだなぁと感じました。
親鸞さえ、自力を捨てることが難しかったくらいだから、新しいことをするより、実は『捨てる』ほうが難しいのかもしれない…(*_*)


五木寛之の『私訳 歎異抄』も、いつか読んでみたいなぁ…


今週の読書 2015 vol.8

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思うところがあって…読みました。梅原先生の宗教への考え方が全体的にわかる感じ。空海の三教指帰と親鸞の歎異抄を読んでみたいなぁ…#reading #book #readingbooks

中学生の授業を本にしたもの。

こんな授業があったら、楽しそう!

中学生で、宗教について考える機会が与えられるなんて羨ましいと思いました。


梅原先生は、無神論者だったけど今は仏教を信じているそうです。

本のタイトルが仏教ですが、比較としていろんな宗教についても述べられてます。

仏教を信じているそうなので、やはり仏教を贔屓目で書いてある感じ。

特にイスラム教については少し違うのではないかなぁーと思いました。


この本の中で、『イチローは空を実践している』とあります。

そう考える根拠を読みましたが、私はそう思いませんでした。

イチローは空を実践しているのではなく、そうしなければ気が済まないのではないか?と思います。 

(イチローと松井の対談なんかを観ると特にそう思います)


とっても文章が読みやすいので、スルーっと読みました。

早速、読みたくなった本を注文しました☻

原著に近い本を読みたいなぁ。


梅原猛の授業 仏教 (朝日文庫)



今週の読書 2015 vol.7

 

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喫茶店が開店前のため、コンビニで休憩。ホテルローヤルを読み読み中…#books #reading

色でいうと、薄いグレー。

プレパラートのような薄いガラスのような世界。

何かふとしたことがきっかけで、今にも壊れてしまいそう。

でも、壊れない。

抱えながら、生きてる。

限りなく白に近いグレーな感じがした。

 

 
 

今週の読書 2015 vol.6

 

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Currently reading : NEVER LET ME GO by Kazuo Ishiguro.今日は引きこもりで、一気読み!『夜想曲集』に続いて、2冊目。#books #reading

不思議なお話だった。
主人公の回想で物語は展開していく。
 
本格的な回想を前に、
  • 自分の子ども時代のこととして思い出したかった
  • 使命の終わりの辛いときに、わたしの記憶と自分の記憶の境がぼやけ、一つに混じり合うかもしれない
というような文章があり、なんだか不思議と引き込まれた。
この時点では、使命が何なのか?さっぱりわからない。
 
読み進めるうちに、奇妙な環境で育っている子どもたち、それは一体何のため?っといったことも次第にわかってくる。しかし、使命もそのための奇妙な環境でさえも、主題ではない。人間はどうやって自分の記憶・感情を整理しながら、そして組み替えながら、生きていくのか。人間に対する深い関心と洞察力をもとに記された、まるでノンフィクションのようだった。
 
周辺問題は、いろんな倫理的問題を提起してはいるが、決して主題ではない。
とっても不思議な作品だった。
とってもリアルだった。
 
 

 

今週の読書 2015 vol.5

超現実主義だと自分でも自覚してるので、本もそういう本が多くなりがち。
でも、小説もいいなぁ…と、しみじみ思った。


夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロの作品は初めて。
さらりとしているが、不思議な余韻が残り、その余韻が今の私には心地良い感じ。

是非、他の作品も読んでみたいなぁ…

今週の読書 2015 vol.3

歴史的な流れを交えて、書いてあるのでとってもわかりやすい。
(でも、ちょっと???で、言い換え文章を頭の中で作った部分もありました。)
この本を書くなら、合ってるか?合ってないか?は別にして、次のシステムを提案して欲しかった。
(かなり不思議な文体の副島隆彦さんみたいに!)


かつての打ち手は、今は前提条件が異なるから成り立たない事は、とうの昔にわかっているはずですが、なにせ次のシステムが見えない中、方向転換することは難しい。
ましてや日本なんて、いつもルールを作る側に入らず、後から参加してルールを遵守する側。
海外で認められて逆輸入されたモノ、価値観に流されがちな私たちには、とてもとても難しい課題だなぁ…と。


この本を読んでいて、自分の中に当たり前すぎるけど、ダブルスタンダードがあることを再認識しました。
ダブルスタンダードという言葉は、あんまり良い意味では使われないけど、私は分別あるダブルスタンダードは、人生を豊かにすると思う。
  • 一つの行動に二つ以上の価値を持たせる
  • 一つの目標に二つ以上の動機付けをする
  • 一つの現象を二つ以上の立場で考える
こうすることで、社会の価値観や評価基準が変わってしまっても、自分の心の中はあまり乱れない。

シングルスタンダードで生きようとすると、辛いこともあるもんなぁ…
いろんなことが複雑に絡み合って出来てるのが人であり、社会なんだもん。

そんなことをボンヤリ思った日曜の午後でした☻


資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)